論文集「人と環境」(Human and Environment)
Vol. 6 (2013)
2013.12.31
- 直接法による魚類の染色体標本作製
[解説]
- 高井明徳 pp. 1-6 [要約]・
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- 学校管理下における安全を考える [研究ノート]
- 徳珍温子 pp. 7-9 [要約]・
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直接法による魚類の染色体標本作製 [解説]
高井明徳 pp. 1-6
魚類の染色体標本は、哺乳動物の染色体標本作製のために開発された方法に基き、
細胞分裂が活発な細胞を用い、分裂阻害剤での前処理、
低張処理を伴う空気乾燥法により作製される。
細胞分裂が活発な細胞として、哺乳動物では一般に培養細胞を用いるが、
魚類では細胞培養は容易でないので、
主に細胞分裂が活発な細胞再生系の組織由来の細胞を直接用いる方法により作成される(直接法)。
用いる組織は、主に造血組織で典型的な細胞再生系である腎臓である。
魚類の染色体は哺乳類に比べ小さく、良質の染色体像を得ることは容易ではないが、
様々な工夫がなされ、直接法でも細胞培養法と同等の分染法にも適用できる良質の染色体像を得ることが可能である。
本稿では直接法による染色体標本作成法について解説する。
Akinori Takai:
Direct Methods for Chromosome Preparation in Fishes.
Human and Environment Vol. 6 (2013)
学校管理下における安全を考える [研究ノート]
徳珍温子 pp. 7-9
独立行政法人日本スポーツ振興センターの学校管理下の災害-基本統計-(負傷・疾病の概況)に
記載されているケースのコメントを抽出し質的分析を試みた。
死亡事例から、学校管理下における安全についてまた、教育に携わる者として、
また、障害事例から、学校管理下における安全についてまた、
教育に携わる者として、行動可能な、あるいは行動変容につながるような教授方法について
検討が必要であると考える。
キーワード:学校管理下・危機管理・死亡事例・障害事例
Atsuko Tokuchin:
Consideration about Safety in School.
Human and Environment Vol.6 (2013)
Human and Environment Vol. 6 (2013)