大阪信愛生命環境総合研究所(OSILES)

論文集「人と環境」(Human and Environment)

Vol. 16 (2023)


小学校教育におけるデータ・リテラシー要素の検討[論文]
市川 隆司 pp. 1-7 [要約][全文PDF]




小学校教育におけるデータ・リテラシー要素の検討

市川 隆司 pp. 1-7

ビッグデータの活用やAIの進化により国家的な戦略に基づいてデータサイエンス教育に注力する状況が生まれている。 小学校では2020年度より改定された学習指導要領が全面施行されている。その中で算数科の内容に各学年で「データの活用」が追加された 。海外においてもこれまでの統計教育からデータサイエンスを踏まえた教育に関して内容の検討が進められている 。本研究では学習指導要領の内容と米国や英国での報告書を比較検討して、データ・リテラシー育成に必要となる要素を検討した。 学習指導要領においては「データの活用」に関して身近なデータを収集して理解することに始まり、 データの可視化に取り組み、代表値を理解してデータの特徴を捉えるまで学習が進められる。 目的に応じたデータの収集から統計的な方法を活用して問題解決につなげる段階的なデータ活用の学習が確認できた。 同時に海外におけるデータ・リテラシーとの共通点が見られることが理解できた。

キーワード:データ・リテラシー 小学校 算数科 統計教育

Takashi Ichikawa:
A Study on Elements of Data Literacy in Primary School Education
Human and Environment Vol. 16, 1-7 (2023)


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